伊藤 拓史 ベガルタ仙台ユース選手名鑑



キング=13の背番号を背負う、卓越した攻撃センスが生むハイレベルなパスセンス、シュートセンスにスペース進入、個人打開共に切れ味鋭い突破力と、見る者にはどちらが彼の利き足か判断するには困難なほどの両足とも優れたキック精度で好機を生み出す、仙台ユースが誇るチャンスクリエイター。

今年の3年生で唯一レギュラー番号でない番号を背負うが、ほんの1つも侮って良いポイントは存在しない。

攻撃陣では派手さのあるJ西村選手やF越後選手、I坂本選手らについつい目が行きがちになるが、実はフリーにして仕事をさせて最も恐るべきはこの伊藤選手と言って間違いは無い。

ゴールへの道筋を見極めたファーストタッチから繰り出されるドリブルでサイドを切り裂いたかと思えば、DFの立場からすれば「何故そこに居る?」という感覚のチャンスへの察知能力を働かせてのスペースへの神出鬼没な侵入からの得点、さらに中盤の底に入って両足共に高い精度を誇る長短のパスで攻撃をオーガナイズすることも可能。

ナチュラルに両足を使いこなせる起用さは前述したとおりだが、その両足はチームで1、2を争う精度を誇るシュート精度も兼備しており、ペナルティエリア周辺で彼に一瞬でもフリーでボールを持たせることは、それすなわち彼のシュートの餌食になる数秒前の状況を示している。

その動きはまさにトランプで言うところの”キング”そのもの。

ユースではその非凡なチャンスメイク能力を活かし、1年生では主に2トップのFWとしてレギュラーを勝ち取り、2年生では序盤の怪我もあってプリンスリーグの序盤は棒に振るも、復帰した7月からは中盤での構成力に磨きをかけて再び不動の主力としてカムバックし、左右のOHとして活躍。

昨年に続いて13番を付ける今年は左右のウイングに加え、新たに磨きを掛けた展開力も活かしてアンカーやボランチとしても大きく台頭するなど、変えの効かないオーガナイザーとして成長を果たし、加えて千葉選手の不在時にキャプテンマークを巻く機会も増えるなど、より一層チームを支える屋台骨となる活躍が求められている。






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